今回お知らせするのは、モジュラー化されたXへの移行手引きの翻訳完了のお知らせです。
今まで1つだったxorg-x11のパッケージが300以上のパッケージに分割されました。現在、このebuildは、プロジェクトチーム内部で評価が進められている段階です。人よりもはやく最新のパッケージを試したいというユーザはGentooに多いと思いますが、X上のアプリケーションなど、いろいろと影響が出てくることに注意してお試しください。
原文より:
なぜモジュラー化なの?
1つでよかった簡単なxorg-x11パッケージが、一体どうしておよそ300の別々のものに切り替わってしまったのかと不思議に思うかもしれません。そして、きっと納得するでしょう。=) これはGentooが上流のX.Orgと関係なく行っていることではありません。 X.Orgはすべてのパッケージを個別のリリースに分割しており、Gentooはそれに従っただけです。
ビルドシステムの変更と分割の根拠には、少なくとも以下の3つがあります。
- 新規の開発者がXを習得するは極めて困難です。よって、たとえ気に入らなくても、より多くの人々が快適になるシステム、autotoolsへ移行しました。
- 移行にともなってautotoolsを使ってソースの分割が可能になり、そして開発者が扱いやすいようにもなります。
- これまでは不必要なものも一緒になっており、しばしばバグ修正することができなくなっていました。修正できたとしても、XOrgのすべてを再構築する必要がありました。例えば、atiドライバのバグは、まったくそれをする理由がなくても、次のリリースまで6ヶ月待たなければいけないか、それを修正するがためにフォントを再構築する必要がありました。
こちらからどうぞ。
モジュラー化されたXへの移行手引き
翻訳を担当された、五十嵐さん、査読をしてくださった松葉さん、どうもお疲れさまでした。
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