Gentoo Linux 1.4のリリースは2002年12月の終わりごろに予定されています。
ありがたいことに企業スポンサーがつき、私はフルタイムでGentoo Linuxの仕
事が出来るようになりました。今は、新しいサーバへの移行作業といった、残
務作業をこなしています。これにはメーリングリスト管理ツールの移行(ごた
ついてしまって、申し訳ありません。検索可能なアーカイブはもうすぐ利用可
能になります)と、Webサイト用のAxKit
XMLアプリケーションサーバも含まれ
ます。残っているうちでもっとも重要な仕事は、1.4がリリースされるまでに
完成度の高いx86システム用のLiveCDを作成することです。このx86用 LiveCD
は、Gentoo Linuxの中でごくわずかな、未だに私だけが開発をしている部分で
す。残務作業がだんだん減ってくれば、次世代のx86 LiveCDを用意する時間
ができるでしょうし、有能な開発チームに開発やメンテナンスに加わってもら
うことができるでしょう。
Gentoo Linux の世界では、J.Robert Ray氏によりPortageに “fakeroot” (非
rootユーザによる構築)が追加されました。
また、Nick Jones氏により質の高
いメンテナンスや開発が続けられています。Stefan Jones氏(Nick氏とは我々
が知る限りは無関係です :)は柔軟かつ安全な library prelinking support
を Gentoo Linux に導入するために先頭にたって努力しています。Gentoo
Linux 1.4 ではこれがオプションとして利用できるようになるかもしれません。
さらに、Dan Armak氏とKDEチームはKDE 3.1を準備中ですので、Gentoo Linux
1.4 には3.1が含まれることになるでしょう。”今後の予定”としては、ebuild
の更新ログ(ChangeLog)にXMLを使うことや、Gentoo Linux セキュリティ勧告
をウェブサイトに掲載することなどが話し合われています。
文書に関しては、 front, 私
のEVMSシリーズの第2部 がIBM developerWorksで公開されています。
また、現在はIntel社にも文書を書いています。これを見つけるには、
http://www.intel.comで”Daniel Robbins”を検索してください。
もし1からしっかりしたLinuxファイアウォールを設計する方法を学びたいの
なら、そしてネットワークフィルタiptablesコマンドが実際にどのよ
うに働くのかを知りたいのなら、2部からなる私の
Stateful iptables firewallsシリーズが役に立つでしょう :) |